今週(2014年8月9日)は同窓会本部総会です。 私は仕事の関係で出席できないので、前週帰省しました。掲示板に写真ガアップされています。
還暦を過ぎて、地元を離れて暮らしているOBの方は、故郷の廃れように驚かされるかもしれませんが、これは水沢特有のもののではなく、地方都市、場合によっては県庁所在地も、市街地が市街地の態をなさなくなっています。
数年前、「イオンが地方都市を殺した」という本が出版されましたが、まさに地方は、1960年代羨望した、アメリカのようなモータリゼーション社会になってしまいました。 車で休みに郊外のショッピングセンターに出かけ、1週間分の買い物をして、家族でファミレスでランチしたり、映画を見たり、ゲームをしたりして1日を過ごすライフスタイルです。 そのために市街地の商店街は衰退してシャッター街になってしまう。お年寄りには生存権も脅かされる社会です。
ただ一方、地域社会が崩壊してしまったので、昔に比べるとしがらみがなくなっています。町中にしても農村部にして濃密な関係が構築されており、誰もが履歴書を暗記しており、隣の家の箪笥の中まで知っている相互監視社会はいやなもので、青雲の志以外に、それがいやで地元を飛び出す人もいました。
ところが現在は、横つながりの社会で、家族と小学中学の友達だけで、社会と生活が完結できつつあります。 イオンに行けば、東京のBクラス以下の物や情報は容易に手に入るんです。都会のストレスなしで、地元に暮らし続ける人たちをソフトヤンキーというらしいです。
都会がいいか、地元がいいか、一言では決着できない命題ですが、最近、後輩たちの東京の大学への進学が激減しているのは、経済的問題以外にも、そのあたりに原因がありそうです。
来週からHPが一新されるとのことですので、最後に帰省した感想を述べてみました。
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