七草も過ぎ今年も本格的に動き出した、というのは陳腐な常套句で、月月火水木金金!東京は正月なんかありましたっけ?と早やフル稼働です。 箱根駅伝は早稲田大学が優勝、前沢牛と江刺りんごが効いたのでしょうか。水沢(奥州)の人は、昔から私立の両雄早稲田慶応を比較すると、早稲田にシンパシーを感じるみたいですが、監督の奥様が水高出身ともなると、さらに思い入れが強くなるものです。しかしいい選手を揃えたから勝てるほど、箱根駅伝は甘くない。今回の優勝は、かつての天才、渡辺監督の成長もあったのでしょう。
それはさておき、現役受験生にとってはセンター試験が目前です。このコラムでは、この時期、「朝、カレーを食べるべし」とか「試験場には1時間前に行くべし」とか「頭が良さそうで、きれいでおしゃれな都会の受験生にビビる必要なし」など、余計なおせっかいをやいているのですが、今回は一言
「風邪の原因は雑踏よりもホテルにあり」です。
センター試験はおそらく盛岡あたりで受験するのでしょうからいいとして、問題は、私立大学と、国公立大学の試験です。 東京の私立だと何泊も、国立でも最低2泊くらいすることになります。せっかくきちんと準備してきたのに、本番で風邪をひいたら大変です。
「気合が入っていれば風邪なんかひかない!」というのが持論ではありますが、やはり注意一秒怪我一生です。
電車のつり革につかまったり、雑踏を歩いたりするので、マスクで防御したり、手洗いうがいは絶対するだろうから、基本的には大丈夫なのですが、意外と無防備なのがホテルです。最近の受験生は、修学旅行旅館に雑魚寝なんかしないでほとんど、ホテル(シティでもビジネスでも)泊まりです。 ホテルの部屋は空調が行き届いているのはいいのですが、とにかく乾燥しています。水分の少ないやせた人なんか朝はミイラ状態になってしまいます。朝起きて、のどがいがいがした経験は、泊まったことのある人ならばわかるでしょう。 その状態で外出すると、風邪のウイルスが猛然と襲い掛かります。 全国出張しまくるビジネスマンなんかは、荷物を少なくするための一石二鳥で、夜、下着や靴下を洗濯し、部屋干しします。ホテルのバスタオルを風呂につけて、かるくしぼって干す人もいます。事務局子は、部屋の床に水を撒きます。
ホテルに泊まったとき、このコラムを思い出してください。 もうひとつ付け加えると、昼食です。せっかく都会に出てきたのだからおしゃれなイタリアンのランチを、なんて余裕をかます受験生もいないでしょうが、お昼は悩むものです。お昼は普段通りに行きましょう。牛丼なんてものでいいのです。ただ、普段よりは胃にストレスがかかっているので、油っぽいものは避けた方がいいでしょう。縁起をかついでトンカツを食べたら、午後の試験であぶら汗なんてリスクもありますから。
今週は、父兄の方の投稿で、掲示板はプチ盛り上がりでしたが、都会の高校に比べて水高のセンター試験の平均点の低さがなんとなく判りました。都会の高校では、地方の国立大学に進学するよりも、自宅から私立大学に通学する方が、圧倒的に費用が安いので、センターフル科目参戦するのは、難関の都会の国立か、地方の国立の理系(特に医学部)を受験する者に限定されるので、平均点が上がるわけですね。 一方、水高は、大概の受験生が必要不必要関わらす受験しているのですな。推薦という制度は、学校に付与されたものですから、学校の方針云々はやはり尊重されるべきなんでしょうね。
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